長年連れ添った夫婦とはいえ、余生を自分の楽しみじゃなくて、他人の幸せに使うってすごく尊い選択肢なんじゃないかなぁ。病気だから仕方ないって割り切って相手に寄り添っていく姿勢は美しいけど、傍から見ていて儚いというか切ないというか、なんとも形容しがたい感情がある。「他人から見たら侘しい晩年かもしれないけれど、長年苦労をかけた妻に尽くせるのはこれはこれで幸せなんですよ」って言ったのは本心なんだろうな。「自分の価値観で他人の幸せを測るんじゃねーよ」って言葉を思い出した。